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【神奈川県横浜市】この建物計画はJR鶴見駅西口の豊岡商店街に位置する26戸マンションの土地(約582m2)の隣接底地(そこち)が返却されたところから始まった。まずはその底地の性格を判別し、単独(約118m2)で「新築」か、2地一体(約700m2)で「増築」かの判断をした。「新築」ではそれほど大きな建物が建たず(MAX468m2)事業収益性が上がらない。逆に既存マンション地とも融合させる「増築」(延床最大2800m2:内既存マンション872m2)ならかなり収益性がかなり拡大できる。 また、構造は地震時の揺れによる衝突を鑑み既存マンションに合わせRC造ラーメン構法で地上5階建とした。一方、テナントビルなので階高を1階で3.8m、2〜4階で3.6mと高めに設計した。 さらに、奥の既存マンションの住人および所有車両(特に非常時の「消防車両」)の主通路(幅x高さ=4mx4m)の上空に建物を構成するため、全階無柱の片持ちスラブ(約3.5mのアンボンドスラブ=ワイヤ緊張スラブ)とした。 このことで増築部床面積を876m2(既存マンションとの合算延床:1748m2)まで有効面積が拡大でき、防災面での条件もクリアできた。 無論、最上階には好立地を活かしたオーナー住居を併設している。 このプロジェクトは商店街の活性化を企図し「idobataプロジェクト」と称して、鶴見周辺の地域住民のみならず遠隔地からも集客を目論んでおり、〜ものづくり塾〜「原宿・ゆいらぼ」によって企画・プロデュースされている。また、工事費を軽減するため、ゼネコンに頼らず、弊社を統括監理者(CMr=コンストラクションマネジャー)とする専門工事会社による分離発注形式(CM=コンストラクションマネジメント)にて工事を進めている。

2018年02月24日   3階立上りコンクリート打設
3階の柱・壁、4階のスラブのコンクリートを打設