<はじめに: この回答はご相談のあった2000年8月に すでにご相談者あて回答したものですが、 当相談コーナーのシステム改善の都合上、 再度編集して掲示しております、ご了承ください。 尚、金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>
> 地上建物40坪+地下20畳程度の2世帯住宅で、
> どれくらいの予算が必要なものなのでしょうか?
鉄筋コンクリート地下室20畳程度で地下室本体工事費が約600万円程度 木造の地上建物40坪程度で建築工事費が約2400万円程度です。 鉄筋コンクリート造の地上建物40坪程度の場合は建築工事費が 3000万円程度です。
> また、小杉様は2世帯住宅を何軒設計したことがおありでしょうか。
住宅につきましては設計において100棟以上の実績がありますが そのうち二世帯住宅は四分の一程度でしょうか。
現在も単世帯住宅でありながら将来的な二世帯住宅を意図して 設計しているものは多くあります。(これらは含みません)
詳しくは私どものホームページの会社経歴をご覧ください。
> 1世帯住宅と2世帯住宅の設計では、さまざまな点で異なると思いますが、
> 2世帯住宅の設計についてどのようにお考えでしょうか。
多くの意見がありこのメールの中では伝えきれません。
一つ言えることは「家族とは何か」この答えが多世帯住宅の設計に必要です。
ハウスメーカーのように同じ間取りが上下にあるような 長屋やマンションに似た二世帯住宅は作ったことがありません。
> 地下室について教えてください。
> やはり、地下室を造った場合、湿度やカビの事を絶えず気にしなくては > いけないのでしょうか? > (絶えず、除湿器等を働かせる等)
日本の夏の気候は最近、亜熱帯に属するほどの気候です。 地下でなくとも地上階においても湿度やカビの発生には気を配る必要があります。
地下室はコンクリートで作られますが このコンクリートには水を多く使っておりますので その水の水蒸気が工事後も室内に発散されます。
したがって、この水蒸気を除去する必要はかなり継続的に必要です。
> また、ドライエリアがあるのと、無いのとでは、
> どの程度の違いがあるのでしょうか。
ドライエリアは自然に対する配慮であり 光や風や雨や雪といったものをもたらします。
ドライエリアがあるからといって水蒸気量が減ることはありませんが 地上階と同じような生活環境を望む場合は ドライエリアは有効に作用することができます。
> ドライエリアの排水等はどのように行うのでしょうか。
> 水が貯まる様な所に作るのは論外としても、 > 昨年の様な大雨が降った場合、雨水だけでもそれなりの量になると > 思います。それらには対応できるのでしょうか。
屋根の雨水が全部地下のドライエリアに集まることはありません。 ドライエリアに降り注ぐ雨のみポンプアップをいたします。
> 木造住宅について教えてください。
> 私のイメージでは、木造住宅と言うと、腐りやシロアリが > 非常に心配なのですが、実際はどうなんでしょうか?
鉄筋コンクリートの地下室の上に木造の建物が載った場合と 一般の土の上に木造の建物が載った場合とでは どちらがどのようになるかおわかりになりますでしょうか。
> 話や書物等では、シロアリ等のことが取り上げられますが、
> 実際木造住宅に住んでいる知人からは聞いたことがございません。 > 木造住宅の腐りやシロアリと言うのは、それほど一般的な話では > ないのでしょうか。
湿度の多い土地にはかびが繁殖しやすく、かびによってバクテリアが繁殖し そのバクテリアによって木材が腐食しはじめます。
木材が腐食することでシロアリのエサが豊富となり 木造住宅は土台部分から崩れることになります。
実際にシロアリ被害に遭われた方は私どもにはおりませんが その前兆としての症状に至っているご相談者は多くおります。
> ヴァンクラフト空間環境設計の会社案内の様なものは、あるのでしょうか。
> 出来れば頂きたいのですが。 当方は設計事務所ですのでハウスメーカーや建設会社のような会社案内はございません。
今までの経歴は私どものホームページにございますし、住宅実例は雑誌等に多数掲載されております。 私どものホームページよりさらに詳しい資料は今のところございません。
どうぞ一度国立の事務所のほうへお出かけください。
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