<はじめに: この回答はご相談のあった2000年9月に すでにご相談者あて回答したものですが、 当相談コーナーのシステム改善の都合上、 再度編集して掲示しております、ご了承ください。 尚、金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>
基本的に上記工事費が概算工事費ということで 契約等に影響しなければ信憑性はありますが この金額を先行して決定しその後に設計及び図面が揃うとなると 見積りから発注への仕方は逆の流れです。
そもそも商品を発注する場合を例にして話せば 商品には仕様書や図面などが添付されているのが普通で それらのデータをもとに価格は設定されています。
そのデータは商品を作るのに必要なものであり そのデータに基づいて商品は作られていきます。
いわばこのデータは約束が書かれた書類のようなものといえます。
これら仕様書や図面を基にして一冊の書類が出来上がり この書類をもとにして将来作られるべき商品が約束されます。
建築も同じで部品の集合や職人の手間などを細かく集積し これらを集計して見積書となるわけで 仕様書や図面がまず手元にあって これらをもとに業者見積もりをとるのが普通であり 価格が先行して決まっている状況下では この価格に合わせて仕様書や図面が描かれる状態となり まるで本末転倒です。
建築業者がお知り合いということですが 工事が進行するにつれ甘えが徐々に増えて 結果的には不満の残る建物になるだろうと思います。
|