<はじめに: この回答はご相談のあった2000年11月に すでにご相談者あて回答したものですが、 当相談コーナーのシステム改善の都合上、 再度編集して掲示しております、ご了承ください。 尚、金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>
スウェーデン式サウンディング調査のことだと思いますが この調査方式での地盤内の地質抵抗値調査結果は 信用できるのでしょうか?
このスウェーデン式サウンディング調査の結果は 1、2m離れても違った結果が出てしまうほどです。 今までの私の経験する物件資料では正確さに欠けました。
業者に確認してほしいのですが セメントミルクの注入による工事とはどのような目的で どのような効果があり、費用はどの程度と言っていますか? セメントミルク注入を行っても逆にその後の水の行方は どうなるのでしょうか?
まずは基礎面底部への水漏れを改善し 今後こうした水漏れが発生しない状況を維持できるか? このあたりに付いてはどうでしょうか?
これら修補工事が完全であればその後の処理は有効でしょう。 石垣擁壁の中央部分からの漏水は その部分の高さに水を溜める地層が考えられます。
たとえば粘土質層などのように水分を下の層に浸透しにくい層です。
地盤を改良すれば良いのはこの地層の上層部について 重点的に行うのが望ましいと思います。
本来的には地質抵抗値調査よりも 地下数mの位置での不覚乱土質サンプル資料を数カ所取得し 三軸圧縮試験を実施しきちんとした数値データを確認して 保全対策を講じる方が安心度は高いと思います。
均等に沈下のであれば沈下に対してはしかたがないとしても 均等に沈下せずに傾きだしてしまうと処置のしようがなくなります。
また、地層内に砂や砂利などが混じっていますと 液状化などの懸念もあり地質抵抗調査だけでは このあたりの地質までは判断が難しいところですので 最悪の場合は深度の浅いボーリング地質調査を 実施し地質を全面的に把握する必要まであるかもしれません。
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