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conner conner 検討中(契約前)
いきなりセールスが来た
外壁
建売住宅
縮んだシーリング材は撤去し打ち替えるか?
conner
2001/05/24#1 MY様 (埼玉県富士見市)
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築13年、○○の家です。サイディングの継ぎ目のシーリング材が劣化して縮んで隙間が出来ています。
5年前にセールスに来た■■に塗装を頼んでしまいました。○○のアフターの対応がいつも遅くて修理費は高いのにいつも満足していなかった時でしたし、塗装面の撥水性が低下していたので急いで契約してしまいました。

ところが2年もすると塗装面に汚れがつき、よそに比べ光沢がうすれ、がっかりしました。クラックも20センチ位が3箇所目立ってきたので2回めの塗装を考えています。○○担当はシーリングを全部撤去して新しくシーリング材を打ち替えた上に塗装をすることを勧めます。

納得していたのですが、ある現場で出会った熱心な塗装店の親方が言うにはクラックと同じように下地材で充分手当てができて12年くらいは大丈夫とのこと。シーリング打ち替えると、予算が5割増の36万高になるので、双方の説明に迷っています。塗装店の親方は若いのですが、「一般に塗装工は勉強不足で塗料のことに詳しい人が少ない」などと嘆き、私の質問にいろいろ答えてくれましたが。

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<はじめに: この回答はご相談のあった2001年5月に
       すでにご相談者あて回答したものですが、
       当相談コーナーのシステム改善の都合上、
       再度編集して掲示しております、ご了承ください。
 尚、金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>



13年で2度目の塗装工事はややサイクルが早いように思いますが
お手入れがまめであればその分建物は長持ちします。

今回の件はコーキングまたはシーリングという工事内容ですが
この工事も専門家がいて塗装屋さんでも手を出さないということもあります。
シーリング材は広く知られている「シリコン」、「ポリウレタン」、
「ポリサルファイド」を始め「アクリル」、「ブチルゴム」、
「油性コーキング」、「セメント系」など
広範囲の種類があり一般にはわかりにくいものです。

専門の工事業者さんは「防水屋さん」が防水工事の内容で工事をするのが完全型でして他の職種の方が工事をした場合は責任問題が明確になりにくくなります。

もちろん塗装工事がこのシーリング工事の上にお化粧をしていくことになりますのでこれらシーリング材との相性は塗装屋さんも多少は知らないと不具合が生じます。
とても微妙な相関関係が生じます。

つまり、サイディングの母材の品質成分とシーリン材の相性が合わなければならずはたまたシーリングを施した上でこのシーリングや母材を変化させない塗装溶剤がこれらの上に塗膜を作らねばなりません。

当然、今回のご相談の第一義としての
「シーリング材の痩せ」も考慮が必要です。

というわけで専門の防水屋さんとコンビネーションを組んでいる
塗装屋さんであれば信用度は高いのですが、
シーリング材の選定をきちんとせずに塗装だけで判断してしまう
工事業者さんですと今後も同じ症状になる可能性はあります。

ちなみにコーキングまたはシーリングの工事価格は
1mあたりポリウレタン系シーリングでは500円から600円です。
前回分の除去がこれに加算されますが塗装屋さんの人件費は
(地域によっても異なりますが)一日あたり2万円前後ですので
除去にひとりで一日か2日または二人で一日とすれば4万円前後となります。
シーリングが100mあれば5万円+除去費4万円となります。

家の高さとシーリングする目地の本数で長さは出ます。
確かにそれ以外の部分もシーリングしなければなりませんが
それは外壁塗装工事の細目では雑塗装とか
雑シーリングの項目で数万円計上されます。

36万円もアップするのはどの部分ですか?
何故なのでしょうか?
一件の住宅では100万円を超える外壁塗装工事は規模にもよりますが
慎重に判断してください。
塗装工事見積もりの詳細見積りをきちんと提出させてください。
一般的には150万円を超える塗装工事費は「異常」とお考えください。

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