<はじめに: この回答はご相談のあった2007年10月に すでにご相談者あて回答したものですが、 当相談コーナーのシステム改善の都合上、 再度編集して掲示しております、ご了承ください。 尚、金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>
敷地に面する「前面道路」の幅員についてのお尋ねですが、基本的には 前面道路の復員は建築基準法上は4mなければいけません。 (接道長さは2m以上必要です。)
現状ではその幅員が4m未満であっても、将来はこの道路に接する敷地の 所有者がその幅員になるように現況狭小道路の中心線から最低でも2mずつ後退 して合計4m以上の幅員を確保するように行政から指導を受けます。
ここでいう「将来」とは、当該幅員が未整備である敷地所有者の建物が 建替えを行う時期をいいます。
したがって、この当事者が建て替えを行わない限り、または行政サイド からの強制的な執行が行われない限り幅員は整備されません。
ですから、場所によっては4m確保できているところもあれば、ご相談の ように4mにまだ満たないところができているわけです。
表通りから奥までの全長で4mの幅員が確保されることは行政側でも指導 していますが個人的資産での利害も生じる内容ですのでなかなか進まないのが 実情と言えます。
お尋ねの内容については敷地に対して直角方向に車を入庫させるに必要な 前面道路の幅員についてのお尋ねですが、これは車の「ホイルベース」長 によって異なります。もう少し厳密に言えば「回転最小半径」によって 異なりますので正確な数値は車メーカーにお問合せいただくことが正確でしょう。
ただ、一般的にはバックでの入庫の場合、内輪側の敷地コーナー部に隅切り という三角形状の余裕空地があれば前面道路は3m程度でも2リッター未満 クラスの入庫は可能と思われます。
ここでいう「隅切り」についての例は以下の通りです。 http://www.city.adachi.tokyo.jp/006/d09200011.html 自己所有地である場合、敷地の一部をカットすることによって車両の出入りが スムーズとなります。なので、「隅切り」は市内随所に見受けられます。
なお蛇足ながら、土地の価格が安い理由のひとつに「前面道路の狭小幅員」があります。 これは工事車両が敷地内に入ることが困難などの理由で工事費や資材運搬費 などが高騰するので購入者の誰もが敬遠するので高くは売れない。 また、防災面でも緊急避難や消防活動に支障があるなどの理由や前面道路に あるライフライン(上下水道、ガス、電気、電話)などの設備の敷設が メンテナンスしにくいなどの理由によっても左右されます。
単に、車の出入りだけに止まらず、他にもいろいろなものが前面道路幅員には 付随しているのだということを理解したうえでご検討ください。
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