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地下に関して
地盤
注文住宅
地下水位が2mという土地での地下室築造工事
conner
2008/03/04#1 TA様 (東京都N区)
conner

現在建物が建っている状態で簡易地盤調査(スウェーデン式サウジング)
を実施しました結果、地下水位は2mと推定されました。
地盤面から約4.5mまでが「粘性土」であり、以下が「レキ」との診断でした。
この地盤でも地下室の建設が可能か否かを教えていただきたいと思います。
地下室の使用用途は、ピアノのレッスン室&趣味部屋を予定しています。
どうぞ宜しくお願いします。

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<はじめに: この回答はご相談のあった2008年3月に
       すでにご相談者あて回答したものですが、
       当相談コーナーのシステム改善の都合上、
       再度編集して掲示しております、ご了承ください。
 尚、金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>




まずはじめに、簡易的なサウンディング試験では地下水位の確認は
正確性に欠けます。
また、地質についても「粘性土」という点ではシカッリしたローム層
という場合もありうるので水位同様正確性には欠けます。
地下室築造に当たってはスウェーデン・サウンディング試験よりも
ボーリング地質調査が望ましいところですが、調査費用は大きく
異なりますので、このあたりの判断は当方にお任せください。

本ご相談ではご相談者の住所地に地下室付きの建物を建替えるもの
として回答いたします。

さて、ご相談者のご住所近辺は何度か建物検査に出向いた経緯があり
ますので、地盤についての予備知識は多少あります。

確か、居住地の南側には水路(暗渠)があったように記憶しております。
そのために、地下水位が2m程度と浅いのではないかと推測しますが
いかがでしょうか。

一般的に、地下水位が浅いからといって地下室の工事ができない
わけではありません。
ただ、地下湧水がある中での工事は難易度が高いのは事実です。
これは基本的なことですが、“水”が出ている中ではどんな工事
も困難となります。
よって、この地下湧水は絶えず排出しながら水が無い状態で工事
を行わねばなりません。
つまり、この湧水の排水処理に費用が掛かります。
また、工事しながらとなりますと湧水は“泥水”となりますから
この泥水はろ過して下水道に放流しなければならないため、ろ過
処理費ならびに下水道への放流料金(下水道料金)が生じます。

次に、軟弱地盤の場合は「杭」を打って周囲の土が倒れてこない
ようにする「山留め(やまどめ)」という施工方法を採用しますが
この「杭」が自立できるか自立できないかによっても工事費は
変わります。
自立できない場合は必然的に、杭の倒れ防止策や強化策が必要に
なるのでここにも工事費高騰の要因が生じてしまいます。

したがいまして、地下室は工事できないわけではありませんが、
工事費がドンドン高騰してしまうという結果が予想されますので
築造するに当たっての「費用対効果」が得られるかどうかが
判断の分かれ目になると思います。

今回のご相談につきましては地下水位がどの程度のものなのか
メールだけでは判断できませんので、資料検証とご面会によって
の判断とさせていただけますと的確です。
(初期的なご相談・アドバイスは無料です。)

なお、地下室付の木造2階建であっても、建物全体の荷重(自重)
は一般の木造住宅に比して断然重たくなりますので、地盤の強度
の確認は必須です。

また、地盤強度の確認ならびに地下室付の建物全体の強度計算
(構造設計)につきましてもきちんとした計算チェックを行う
ことは必須です。

将来的にも安全・安心な建物となりますからぜひ当社にご相談ください。

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