<はじめに: この回答はご相談のあった2008年11月に すでにご相談者あて回答したものです。 金額的な内容は時間変動しますので、新規にご相談下さいます様お願い致します。>
ご計画の建物が既存の堀車庫に接するので壊すべきか悩んでおられるということですが、端的に申し上げまして築年数が約40年経過しておりますので、残念ながら解体されたほうがよろしいと思います。
おそらく新築建物をこの車庫の上に載せる場合は「安全性の確認」を行政または確認機関から指導されるものと思われます。
基本的には新築建物は新しい基礎の上に載ることが何よりも安心の状況であり、
1.既存の駐車場が昭和56年以前のものである(構造設計基準の見直しが行われ、厳しくなった年) 2.既存駐車場の許容耐力が劣化などによりある程度低下している 3.新築建物の基礎設計(堀車庫含む)は地盤となる部分の詳細なデータ連携が必要
などの点から本既存堀車庫の残置はあまり良い条件ではないことがわかります。
本件堀車庫の残置案につきましては確かにいろいろな検討もできます。
たとえば、本件堀車庫に力学的な負担を与えないように新築建物の基礎を頑強なものとして設計・築造し、この上に新築建物を載せるようにして車庫をそのまま残すことも可能です。が、将来的にはいずれにしろ本件既存堀車庫は解体除去必至です。 つまり、新築建物が上に載っている堀車庫の解体の様子や解体後のことを想像してみてください。その解体や洞窟化(空洞化)した風景を想像しますと、今回以上に悩みが増加しかつこれが継続することになると思います。
よって、本件のご相談につきましてはたいへん残念ながら『解体』という選択がよろしいと思います。
時間的には多少将来的な話にはなりますが、道路面とのレベル差がある程度ありそうなので、これまでの地下車庫(堀車庫)の考え方などをベースにして、地下車庫や地下室の検討も含めれて地下室・地下車庫付の住宅を設計すればこれらが強固な基礎として出来上がりますので、建物全体が強化されますので大地震が来ても壊れず、安心して永く建ち続ける(住み続けられる)建物になります。
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