地下室(地上建物も)がなぜ低価格でできるのか?

まずはじめに・・・


「工事費」を削減するには何をしたらよいでしょうか。


これはお客様も工事会社も設計者も誰も気付いていませんが、「設計者」の選定が最も重要なのです。


なぜか?


それは「工事費」を絶対的にコントロールする「図面」を管理しているのが「設計者」だからです。


では、 どのような「図面」を描く「設計者」なら「工事費」「低価格」に誘導できるのでしょうか?

  1.  「コスト意識」を設計者(所長)自らが持っているか?
  2.  「コスト意識」を設計者の補助者(所員)も持っているか?
  3.  「コスト意識」を協力設計者(構造設計者や設備設計者)も持っているか?
  4.  「コスト意識」を持ったいろいろな業種の職人さんに細かな仕事が依頼できているか?
  5.  「コストのみならず品質の向上」にも努めているか?


などがあげられますが、これらの確認はどのようにすればよいのでしょうか?


「重厚長大」な設計もよし、「軽薄短小」な設計もよしですが、大事なことは「適材適所適量」の設計です。


では、例えば地下室における「適材適所適量」とは?

  1.  コンクリート量を決めるのは壁厚やスラブの厚みです。
  2.  鉄筋量を決めるのは鉄筋の太さと間隔本数です。
  3.  型枠を決めるのは壁・梁・柱の各型枠とスラブ型枠量です。

これらは「構造設計」が支配することが多いのですが、ここに重大な「適材適所適量」が隠れています。


この「適材適所適量」は地下室の得意な、経験の多い「設計者」でないと「構造設計者」に上記の指示が出せません。


当然、少なすぎては構造として成り立ちませんが、構造計算手法によってはかなり大きく出ます。


弊社ではこれまでに多くの構造設計者と組んで仕事をさせていただきましたが、こうした時は構造設計者を変えてまで適材適所適量にこだわります。


なぜなら、数百万円〜千数百万円の規模で「工事費」が変わってしまうのです。


協力設計者の 「構造設計者」の業務報酬のレベルではありません。


さて、何が大事なのかはお分かりになりましたか?


そうです。


前述しましたとおり、「工事費」を低価格に導けるのは「コスト意識」を持った「設計者」の手腕によります。


ですので、「設計者」の選定はとても重要なことなのです。


これは、数千万円の工事規模の地下(建物基礎)の設計にとどまりません。


数百万円単位の地盤支持に係る「杭」(地盤改良杭含む)の設計についても同じです。


数千万円〜数億円の規模になる地上建物についても同じことなのです。


あなたなら、どのような選択をされますか?


ご相談はこちらです。

2016年1月8日・以上文責:建築家 小杉卓


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