外観・A = 曲面と直線と螺旋曲線と
外観・B = らせん階段を光が抜ける
外観・C = 外壁面らせん階段の内側には内部らせん階段がある
屋上 = 広々と解放された屋上ではバーベキューを楽しむ!
2階・リビング・ダイニング = カメラ位置がリビング。奥がダイニング
2階・キッチン = 水回り(右手ドアはトイレ。カメラ位置は浴室)
内部らせん階段 = 外部にもらせん階段が屋上へと昇っている
1階・個室群 = 1階はワンフロア形式で3室が繋がっている。左手が玄関
地階・寝室群 = 地階もワンフロア形式で3室が繋がっている。左右2室にはドライエリアを設置
地階 = 挟まれた中央の部屋
地階 = ドライエリアのある部屋。カメラ位置はドライエリア
敷地は三鷹と調布の市境にあって南50mの位置に中央高速道路が走る平坦地に位置する。敷地は新たに求めた約107平方メートルの土地で幅員3.6mの道路(北西側)に面する。東側隣地はまだ更地で、南隣地には老朽化した店舗併用住宅が建っている。希望は建築費を極力押さえたコンクリート打放しの住宅で地下付地上2階建の3層住宅、子供室3室と夫婦寝室のほか、家族や両親・兄家族とバーベキューができる屋上が欲しいとのことだった。また、家業は父親の代からの建築職人さんで土木から鉄筋コンクリートまでの仕事はご自分で工事ができるので、土木関係と鉄筋コンクリート工事以外の専門工事会社さんを紹介して欲しいとの希望があった。専門工事会社と単独直接契約を結ぶ形式は分割発注となるので、弊社は設計監理のほか分割発注直接契約システムによる工事統括マネジメント業務も行うこととなった。
敷地地盤は武蔵野台地の中にあり、地下室基礎底部までローム層という良好地盤であったので直接基礎を採用した。
プランの特徴:建ぺい率が40%なのでプランを間違えると通路部分ばかりが増えて主要室の面積が増えないことから、この計画では階段室を中心に扇状に部屋を配置し、かつ玄関やトイレなどもこの階段部分の一角に収めた。また個室群の仕切りはほとんど設けず一体空間とした。
地下階は南・北の2室各々にはドライエリアを設置し通風・採光を考慮しながら、これを階段に通じる中央室で結んだ。1階、2階も地下階と同じプランを踏襲させ、柱・壁位置を上下階で揃えて構造的にも堅固で安定したプランとしている。
2階は最上階としての伸びのある空間とすべく吹抜けの大きなリビング・ダイニング(床暖房敷設)とし、これにキッチン+ユーティリティのほか、トイレ、洗濯・洗面、浴室を設けた。
念願のバーベキュー用の屋上は北側屋根とのバランスを見極めてスキップする2種類の高さの屋上を用意した。高いほうの屋上はリビング・ダイニングの天井上部に収めている。
この家の中心となる階段は“らせん階段”で、各階の壁から床段が出るデザインとしてコンクリートのオブジェとしている。
屋上へのらせん階段もこのオブジェのデザインを踏襲して、軽く、美しく、外光を演出するものとした。
敷地面積:107.45平米。
延床面積:41.18坪(ドライエリア含む)。
用途地域:第一種低層住居専用地域。
高度地区:第一種高度地区。
建ぺい率/容積率:40/80。
前面道路幅員:3.6m(法42条2項道路)
その他:なし